Overview
Redshift 6は、合計96基の驚異的な数のアナログ・オシレーターを備えた、夢のビースト・アナログシンセサイザーです。本機はドライブおよびキャラクター・コントロールを備えた4ポール・アナログ・マルチモード・フィルターを搭載し、Super Saw系のStabからリッチなPad音色、Unison Bassから、ヴィンテージ・ポリシンセらしいクラシック・サウンドに至るまで、あらゆる音色を難なく生み出すことができます。
Redshift 6は、「バリアブル・キャラクター・シンセサイザー」として、現代の制作環境に求められるすべての要素を満たす、未来的なデザインのシンセサイザーとして開発されました。 Supercritical独自のオシレーターであるDemon Core Oscillatorによって実現される合計96基のアナログ・オシレーターの他、本機には4基のエンベロープと4基のLFOが備えられており、32スロットのモジュレーション・マトリクスと組み合わせることで、無限に続く音作りの可能性を生み出しています。
Features
Demon Core Oscillator
ディスプレイ左部には、Demon Core Oscillator回路(同社の既存のEurorackモジュールにも使われているもの)を制御するための5つのノブ(Stack、Detune、Morph、Character、Drive)が並びます。
Demon Core Oscillatorの略称であるDCOは、音程の安定性のためにデジタル的(Digital)に、クロック(Clock)制御される、アナログ・オシレーター(Oscillator)を指しており、Digital Clock Oscillatorというダブルミーニングも持っております。なお、歴史的には、Roland Juno 6/60/106、Roland JX3-P/JX-8P、Elka Synthex、Oberheim Matrix 6/1000といった名機がこの先行例として挙げられます。
なお、これらの過去のヴィンテージ・シンセと異なり、Redshiftは最新かつ完全なMIDI制御機能を備えている点が特筆されます。重要な点として、Redshiftのシグナルフローは(スイッチ可能なエフェクト部を除き)完全にアナログで構成されています。そして制御面はデジタルで行われており、ここに「バリアブル・キャラクター」機能の本質があります(このことはFilterの説明にて解説します)。
本機のオシレーター・エンジンの最大の特徴は、Twin-Osc、Supersaw、Flanging-Phase-Sync、Transistor Organといった複数の選択肢からオシレーターのキャラクターを選ぶことができるということです。これらのサウンドは、6ボイスのポリフォニック・モード、3+3構成のヴィンテージ・ポリ・デュアル・モード、あるいは6基の独立したモノフォニック・シンセとして、それぞれ個別出力へルーティングする構成で使用することができます——この点においては、Oberheim Xpanderに通じるものがあります。
これらのモードは自由に組み合わせることも可能で、さらに音作りを追求したいユーザー向けには、各ボイスをパラフォニックに動かし、最大16ボイス×6ボイスで演奏することも可能です。
※一部の機能は今後のファームウェア アップデートで追加されます。詳細は下記をご覧ください
Filter
ディスプレイ右側には、フィルター・セクションの4つのノブ(Cutoff、Resonance、Env AMT、Mode)が配置されています。このフィルターはSupercritical Neutron Flux Filterを基にした、4ポールのバリアブル・キャラクター・デザインのアナログ・フィルターです。これはアナログでありながらも、デジタル制御機構を採用したもので、CHARACTER選択によって「Liquid」「Crisp」「Fat」「Mean」「Sour」などの様々のヴィンテージ・キャラクターを持つフィルター特性に変化させることができます。この「バリアブル・キャラクター・フィルター(VCF)としての特性はアナログ・フィルターでありながらも、デジタル制御によって持たらされる緻密な制御可能性が可能というアナログ・デジタルのそれぞれ2つの強みを組み合わせた設計であることから実現されます。
また、キャラクターの選択によっては「Evil Distortion(邪悪な歪み)」と呼ばれる、荒々しく、凶悪な音も生み出すことが可能で、フィルターをチェインさせることで、これをさらに強化することができます。
Buttons
筐体下部にはボタンが配置されており、対応するメニューへ素早くアクセスできることができます。これはHydraSynthに似た特徴で、膨大な機能を効率的に編集するための方法として役に立ちます。音源・音作りに関連するセクション(DCO、VCF、AMP)、それに関連するモジュレーション(ENV 1〜3、LFO 1〜4)、エフェクト・セクションなどにクイックアクセスできます。パラメーターの値はすべて画面上に表示され、Macroボタンを押すとマクロ・モードに切り替わり、OSCまたはFilterセクションの6つのノブのうち任意の1つに複数パラメーターを割り当てることができます。
Redshiftは、6つの個別出力、MPE、MIDI DINジャックおよびUSB経由のMIDI I/Oを備えています。さらにUSB端子はファームウェアのアップデートにも対応しており、将来的な機能拡張も見込まれます。
Development
Redshift6はファームウェアのアップデートによって機能が順次解禁されています。 以下は開発に関しての公式サイトからの引用です。
2025/06/16Redshift 6のファームウェア第3弾アップデートをリリースしました。バージョン1.3では、以下の変更が施されました:
追加機能
- マルチティンバー
- マルチティンバー・ファクトリープリセット
- プリセット・プレビュー : プリセットのブラウズ中において、カーソルで選択中のプリセットが自動的にロードされます
- AMPとVCFのエンベロープのADSRがMIDI CCによって制御可能に
- Key ページにおいてLow/Highキーボード制限が可能に
- Partsページにおいて、”Polyphony & Unison”の廃止(それぞれ個別に実装)
- Partsページにおいて、Stackによってパラフォニーの制限がどのように影響を受けるかを表示
- トリガー・パラメーターがPerformページに表示
- Mod Matrix (モジュレーション・マトリクス) が、クイックアサイン操作で最後に割り当てたモジュレーションへ自動スクロールするようになりました
- プリセットを切り替える際に、ノートの残響 (テール) がカットされるようになりました
- 「Character」のNRPN番号を変更 (例:Reaper が CC/NRPN をリセットする際に 0, 0 を送信する問題への対処)
- プリセットを読み込む際に Shift Lockを無効化するように変更
- パラメーター・オーバーレイのロジックを調整
- 段階式ノブのレスポンスを改善
- 画面上のビジュアルの微調整
- MIDIによるパラメーター変更においても、プリセットが変更されたことを表示するよう修正
- 完全に重なったノートがリトリガーされない問題を修正
- 重なったノートが正しく動作するよう修正
- Characterパラメータを負方向にモジュレーションした際にクラッシュする問題 (およびその他のモジュレーションに関する予期しない動作) を修正
- NRPN の互換性に関する修正
- 多数の CC メッセージを本機に送信した際に発生するバッファオーバーフローを修正
- クロック設定ページで、内部クロックが選択されていても外部クロックの状態が表示されていた問題を修正
- ノブ操作時にパラメータが割り当てられていない場合(エンベロープページ上部のノブなど)、最後にモジュレーションされたパラメータに対して誤ってモジュレーションが適用されていた問題を修正
変更点
修正点
今後のアップデート計画については、公開中のロードマップをご覧ください。また、Redshift 6の開発状況をお知らせするブログも公式ウェブサイトにて運営しており、今後は技術的な内容についても随時深掘りしていく予定です。
さらに、discordサーバーもご用意しており、今後のロードマップや技術的な詳細について開発チームと直接ディスカッションしたり、ベータ版ファームウェアをお試しいただくことも可能です。 特定の機能を早期に実装してほしい場合や、新しい機能の提案、不具合の報告を希望される場合は、ぜひ上記リンクからディスコード・サーバーにご参加いただくか、お気軽にご連絡ください。
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