Overview
Fourses(フォーセス)は、4つのシグネチャー・バウンド/バウンス・オシレーターを1つに詰め込んだ、混沌としたLFOや断続的なトーンを生み出すモジュールです。ブラッサーがマニュアルで用いた喩えでは、Foursesは「グリースを塗ったアクリルチューブ」の中でバウンドし合う4つの弾むボールに相当すると書かれています。このチューブの中でボールが移動する速度、つまりバウンスの動きが、実際に出力で聞こえる発振の周波数(ピッチ)に対応します。ただし、それぞれのオシレーターには独自の「Bounds」入力があり、外部信号を使用してそのオシレーター専用の「パイプ」を歪ませることができます。Boundsを変更すると、振幅だけでなく周波数にも影響を与え、チューブ内で跳ねる空間が変化することになります。
各オシレーターには「Bounce(レート)」コントロールがあり、ノブを回すことで三角波を上昇または下降するランプ波にシフトすることができます。また、CV入力とアッテネーターが搭載されており、外部からのCV入力でアッテネーターを操作することも可能です。さらに、オシレーターの周波数範囲を切り替える3ポジションのスイッチがあり、低速の揺らぎから超高音域まで幅広く調整可能です。各オシレーターには個別の出力があるため、複雑に絡み合ったカオスな音をさまざまなポイントで取り出したり、Fourses自身や他のモジュールへフィードバックパッチを組んだりすることができます。奇妙なビープ音やブロープ音(海中で聞こえるような低周音波)を求める人も、予測不能なLFOを楽しみたい人も、Foursesなら満足できるでしょう。
Ieaskul F. Mobentheyは、Ciat-Lonbardeのユーロラック部門です。彼独自のミステリアスなシンセサイザー・デザインを、あなたのユーロラック・システムの中に導入できます。
*Ciat-LonbardeのIeaskul F. Mobentheyシリーズのモジュールには逆極性保護装置が付いていません。リボンケーブルの差し間違いには十分にご注意ください。
Features
- 4基の三角波オシレーターアレイ
- オシレーター間の相互変調
- バウンスとバウンズのモジュレーション
- 3ポジションの周波数レンジスイッチ
- CV入力(アッテネーター付き)
- 各オシレーターに手動で調整可能なUpper & Lower Boundary入力

Foursesモジュールについて
✳︎モジュールの詳細な機能説明をブラッサー氏はユーザーマニュアルにおいて自身の独特な言葉を用いて解説していますが、その内容は非常に技術的かつ詩的で難解です。Overviewでは、本モジュールの基本的な機能を取り上げましたが、もっと技術的な部分やブラッサー氏自身が書いたい文章にも手を伸ばしたい方のために、彼が書いたマニュアル原文の日本語訳を抜粋しました。
原文:ピーター・ブラッサー
Foursesモジュールは、四つのBounce /Bounds(跳ね返り /境界)オシレーターが積み重なった構造を持ち、それぞれの境界が相互に作用する仕組みになっている。これは、グリースが塗られた透明なチューブの中を四つのボールが跳ね返りながら動くようなイメージであり、オシレーター同士が衝突しながら複雑で関連性のあるカオティックな出力を生み出す。各オシレーターには、基準を決めるノブ、アッテニュバーター、境界インサート、制御入力、三角波出力が備わっている。
フロントパネルを見ると、入力は銅の塗りつぶしでマークされており、四つのオシレーターは見た目が完全に同じである。各オシレーターの境界は直上および直下のオシレーターによって決定されるが、最上位オシレーターの上限は8Vに、最下位オシレーターの下限は-8Vに固定されている。しかし、各オシレーターにはバウンド入力があり、手動で異なる電圧の境界を設定することもできる。これによって、下限が上限よりも高くなる「パラドックス波」が生じ、オシレーターが安定したゾーンに留まれず、超高速のハイパー・オシレーションを引き起こす。
バウンド・インとつながる形で、Fourses特有の挙動を持つレートノブも配置した。このノブが中央にある場合、上昇と下降のスロープは等速になり、オシレーターは均等に跳ね返る。ノブを時計回りに回すと下降が非常に遅くなり、上昇が速くなる。反時計回りに回すとその逆になる。このノブの設計は、オリジナルのFoursesをテストした結果、得られた重要な知見をもとにしている。Foursesでは、周波数のコントロールに加えて、スロープの対称性を調整することが、同じかそれ以上に重要であることが分かった。コントロール入力とそれに対応するアッテヌバーターも、同じ方法で周波数と対称性を調整することができる。アッテヌバーターは、中央(ノブが12時の位置)でモジュレーションが無効になり、時計回りに回すと正の入力で強度が増し、反時計回りに回すと負の入力で強度が増す仕組みになっている。このノブは、モジュレーションの方向と強度をコントロールする上で不可欠な要素である。
ポジション出力は、元々は三角波出力と呼ばれていたが、Foursesの特性上、それはもはや、純粋な三角波とは言えなくなった。それでも電子的には三角波と同じように動作し、各オシレーターの現在位置を示す波形を出力する。さらに、各オシレーターにはレンジスイッチが付いており、中央では標準的なオーディオレート、下向きでは低いオーディオレート、上向きでは低速のCVレートで動作する。
Foursesの誕生秘話
Foursesの歴史を振り返ると、このモジュールは元々Ciat-Lonbardeからキットとしてリリースされ、ブッシュ政権時代のアメリカで販売されていた。初期バージョンでは、二つの「グリース塗布チューブ」構造に加えて、「インターセクション」と呼ばれる補助回路が搭載されていた。現在、IeaskulはFoursesモジュール同士をつなぐためのインターセクション拡張モジュールのリリースを検討しているが、既存のEurorackのサンプル&ホールドモジュールを利用すれば、これに近い効果を得ることができる。具体的には、一つのFoursesの出力をトリガーにして、別のFoursesのサンプルを取得し、それをモジュレーションに再び利用する方法が考えられる。しかし、オリジナルのFoursesが持っていたインターセクション回路の特性の一つである「カレントミラー」を用いた出力ミックスは、ユーロラックでは再現が難しい。ユーロラックでは、標準的に電圧出力が10kΩの抵抗と直列に接続されているため、オリジナルのような非オーム的な電流ミキシングができない。しかし、この電流ミキシングという手法は、モジュレーションにおいて新たな可能性を秘めており、探求する価値のある領域かもしれない。元々、Foursesは触って操作する楽器として設計され、木製ケースの中に156個もの真鍮ノードが突き出ており、ワイヤーだけでなく指や生きたミミズでもパッチングが可能だった。Foursesには、もともと電流を信号の出力源として利用するという独自のアプローチの一環として製作したという敬意もある。
このオリジナルのFoursesの設計にはサーキット・ベンディングの影響も受けた。回路内部のいわば「柔らかい」部分を外部に引き出し、プレイヤーが直接触れて操作できるようになっていた。特に「コンデンサタンク」と「ヒステリシスノード」という二つの要素は、オシレーターのバウンド/バウンスの概念と、三角波/パルス波の関係に直結している。一般的な三角波オシレーターは、コンデンサを用いてスロープを形成し、それを一定の境界と比較することで動作する。コンデンサー・タンクはいずれにせよほとんど電流を扱うので、これは全体的な設計に電流ノードを作る良いヒントになった。
Swoopとの違い
すべてのバウンス/バウンズモジュールは、正のフィードバック(空間的な要素)と負のフィードバック(時間的な要素)によって周波数が決定される。SwoopとDenumはどちらもこの原理に基づいているが、Swoopは主にエンベロープやイベント制御に適しており、Denumは連続波形の生成に特化している。
それから10年後Foursesを再びモジュールとして復活させる際、このタッチ操作機能を搭載できるように試作のペーパー・サーキットで何度も検討したが、最終的にユーロラック版には搭載するには至らなかった。これは、Foursesの基本概念自体が、オシレーター同士が「触れ合う」ことで成り立っているため、タッチ操作の機能を加えることは、かえってその理念に対して冗長なものになると判断したためだ。ユーロラック版Foursesは、オリジナルの触覚的な性質をそのまま維持するのではなく、完全な電圧制御とレンジスイッチを備えた小型モジュールとして設計し、他のモジュールと容易に統合できる形へと進化した。将来的に、オリジナルのタッチFoursesを再び復活させる可能性もあるが、現在のユーロラック・フォーマットに適応させることが、Foursesの独特なサウンドと演奏スタイルをより広いユーザーへ届けるための最適な選択であると考えている。
| モジュラーシンセ | |
| 幅 | 12 HP |
| 奥行き | - mm |
| 消費電流 | +12V : 30 mA, -12V : 30 mA |
| 保証期間 | 1年間 |
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