Sdkc Instruments | Helical

49,000円(税込53,900円)

Overview

Helicalは、独自の自己回帰型シンセシス(Autoregressive Algorithmic)を搭載した16ボイス・ポリフォニック・シンセサイザーです。自己回帰型シンセシスは、新たなフレーズを恒久的に生成します。シーケンサー、ウェーブテーブル・オシレーター、エンベロープ、VCAから構成されるボイスを16ボイス搭載しています。演奏に仕様するスケールと、パネルのLED色は、専用のエディターでユーザーの好みに変更可能で、Synthsis TechnologyのWaveEditを用いることでウェーブテーブルの作成/変更が可能です。

自己回帰型シンセシス/シーケンス

自己回帰型シンセシス/シーケンスは、過去のパラメータを参照して次のパラメータを定義する独自のプログラムです。 Helicalでは、各オシレーターで発音されたピッチの高低が、次の発音の音価(ノートの長さ)の長短に作用します。そして、その逆で発音の長短が次のピッチの高低に作用していく...という相互作用を繰り返します。 過去の結果から螺旋状に影響を受け続けていく(自己回帰)ことで、完全なランダムではないより有機的なサウンドを生成します。

エンベロープが終了した時点で、次に生成する新たなピッチと音価を計算します。

自己回帰の進行はエンベロープとピッチの流れを発生させます。

Helicalは、テンポやBPMといった概念とは離れて音価をリアルタイムに割り出すことで、現存する音楽理論を超越した新たなリズムを生成するように設計されています。(Poly機能を使うことで、外部クロックと同期することも可能です。)

ダイアグラム

Controls

Poly

Arc出力、Orbit出力のポリフォニーを設定します。 Poly設定を素早く減衰させても、すぐに無音にはなりません。それぞれのユニットのエンベロープが終了してから、ユニットの駆動が停止します。
Poly設定を上げると、ユニットが駆動してエンベロープが開始します。 この機能によって、Polyノブを0に設定し、クロックまたはゲート信号をCV入力に接続することで、外部クロックとの同期が可能です。この場合、Helicityノブはクロック・ディバイダーのような働きをします。非常に短いクロック/ゲート信号を送信することで、外部ソースとの同期の理解が簡単になるでしょう。加えて、クロック/ゲート信号をまずアッテヌバーターに通すことで、演奏されるノートの数を制御することができます。

Root

ルート音を設定します。
1-5Vの範囲外ではV/OCTトラッキングが不安定になる可能性があります。

Scale

  • 使用するスケールを設定します。ノブを押しながら回すことでウェーブテーブル・プリセットを変更できます。
  • reloAdボタン(左下部のリロード・ボタン)を長押ししつつ、Scaleノブを押しながら回すことで、デフォルトの音量を設定できます。
  • relOadボタン(右下部のリロード・ボタン)を長押ししつつ、Scaleノブを押しながら回すことで、ファイン・チューンを設定できます。
  • reloAdボタンとrelOadボタンを長押ししつつ、Scaleノブを押しながら回すことで、LEDの最大輝度を調整できます。
  • これらの設定は、電源を落とした後も継続されます。

    デフォルトのスケール・プリセットは以下の通りです。

    1. メジャー (R)
    2. ナチュラルマイナー (R)
    3. ハーモニックマイナー (R)
    4. ドリアン (R)
    5. メジャーペンタトニック (R)
    6. マイナーペンタトニック (R)
    7. クロマチックスケール
    8. 1M7 (R)
    9. 4M7 (R)

    (R)はルート音強調がオンであることを示しています。
    クロマチックスケール使用時は、ルート音が強調されません。ルート強調がオンの時、ルート音と5度のノートが最低オクターブとなります。この機能は、スケールの感度を保つのに役立ちます。詳しくはScale Editor欄を参照してください。

    Glide

    次のピッチへ移行する時間(ポルタメント)を設定します。スケールやルートの変更を含むすべてのピッチ変化に適用されます。

    Spread

    音価の値(デュレーション)をピッチの値へ変換する際の変化幅を設定します。
    反時計回りにまわし切ると、ピッチはルート音だけに、時計回りにまわし切ると、ルート音からG9(12543.9Hz)まで変化します。

    Wave

    プリセット内でウェーブテーブルをモーフィング(連続変化)します。ウェーブテーブル間での補正が行われるため、スムーズな切り替わりを演出します。

    Helicity

    ピッチからデュレーションに変換する際の乗数を決めます。デュレーションは「(√ピッチ値)*螺旋式」で定義され、変化範囲0.002~300回です。

    Env

    エンベロープのアタックとディケイを設定します。ノブの最大/最小設定では、リニアカーブからログカーブへと変化します。エンベロープ設定の変更は、エンベロープが終着するまで適用されません。

    reloAd/relOad

    ArcチャンネルとOrbitチャンネルのパラメーターを強制的に再計算します。ポリフォニーの数に関係なく、全ユニットのデュレーションとピッチが再計算されます。5Vのゲート信号をパッチングすることで外部コントロールが可能です。

    Lock

    エンベロープが終着してもデュレーションとピッチは再計算されず、現在の状態でループされます。5Vのゲート信号をパッチングし、立ち上がりのゲート信号を受信するとlockが有効になります。

    Function

    Volume Edit

    Scaleノブと、左のreloadボタン(reloAd)を押したまま、Scaleノブを回すことでデフォルトのボリュームを調整できます。この変更はSDカードに保存され、電源を切っても設定は継続されます。

    Fine Tuning

    Scaleノブと、右のreloadボタン(relOad)を押したまま、Scaleノブを回すことでファイン・チューニングの調整ができます。この変更はSDカードに保存され、電源を切っても設定は継続されます。

    LED Brightness

    Scaleノブと、左右のreloadボタンを押したまま、Scaleノブを回すことでLED輝度を調整できます。この変更はSDカードに保存され、電源を切っても設定は継続されます。ユーロラック・ケースから十分な電力が供給されない場合、LED輝度を調整することで電力消費量を削減することができます。

    Wavetable Edit

    Synthesis TechnologyのWaveEditを用いてオリジナルのウェーブテーブル・プリセットを作成することができます。
    エクスポートしたwavファイルを「buf_wt.wav」という名前で、SDカードに保存してください。

    上で説明しているように、8つのウェーブテーブルそれぞれがHelical上で1つのプリセットとなります。
    WaveEditの使い方についての更に詳しい情報は、Synthsis Technologyのページを参照してください。
    もし他のソフトウェアを使用する際は、テーブルサイズが256サンプルx64タイプ、合計16384サンプルにし、「buf_wt.wav」の名前でSDカードに保存してください。48kHz/24bitが推奨です。

    Scale Edit

    Scale EditorのGitHubページを参照してください。

    ファームウェア・アップデート

    非公式ファームウェアを使用した結果発生した不具合は、保証対象外となります。
    公式ファームウェア(binファイル)はHelicalのGitHubページからダウンロード可能です。
    Daisy Web Programmerページで提供されているファームウェア・アップデートの指示に従ってください。
    Daisy SeedからUSBケーブルを抜いた後、ユーロラック・ケースに電源を入れてファームウェア・アップデートが正常に行われたか確かめます。
    背面に記されたシリアルナンバーが6から55までの個体は、出荷時のファームウェア・バージョンはv1.11.です。

    新品モジュラーシンセサイザー
    16 HP
    奥行き 40 mm
    消費電流 +12V : 240 mA, -12V : 12 mA
    オーディオ・コーデック 48kHz/24bit
    コントロール・レート Helicityノブはオーディオ・レート、他CV入力は1kHz
    CV入力範囲 ±5V(ノブの位置による)
    保証期間 1年
    付属品 保証書

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