Overview
電子音楽のはじまりは、20世紀中盤に前衛的な作曲家たちが電気計測器を接続し合っていままで聴いたこともない新たな音を生成していたところから誕生しました。Collide 4はその遺産を再び結集させたモジュールです。
著名なミュージシャンでありYoutubeインフルエンサーでもあるHeinbach氏との初めての共同開発ハードウェアとなったCollide 4は、ロックイン・アンプのコンセプトをユーロラック界に持ち込みます。20世紀核時代のこの物理計測機は、音楽用途に使用した際のその生々しいパワーで知られています。そして今、それらヴィンテージ機器の何分の1のサイズと重量で、しかも電圧でのコントロールをさらに搭載して、シンセサイザー奏者の誰もが実際に手にして体験することができます。
結果として、先のアヴァンギャルドな先駆者たちが思ってもいなかったような全くもって新しいアナログ・シンセボイス/オーディオ・プロセッサーが誕生しました。Collide 4は、ヴィンテージの計測機というニッチな機材を非常にディープな領域まで探求したHeinbachの豊富な経験と、Joranalogueの電子楽器設計に対する哲学を表現したものです。
本機は、革新的なデュアル・フェイズ(直角位相)設計に敬意を示し”Quadrature(クアドラチャー) Spectral Computer”と命名されました。
Features
- ユーロラック・フォーマットでロックイン・アンプのコンセプトを現代的かつフル機能で再構築
パッチ・アイデア
❶ステレオ・コンプレックス・オシレーター
“コンプレックス・オシレーター”は、モジュラーシンセサイザーにおいてよく使用される用語で、広範なモジュレーション・オプションを持つデュアルVCOスタイルのモジュールを指します。Collide 4は自己発振が可能なフィルターとスルーゼロ・クアドラチャーVCO、2つのリング・モジュレーターを搭載しているので、コンプレックス・オシレーターの役割を十二分に担うことが可能です。
プリアンプ?を”off”、フィルター?を”free”、ゲイン?を”∞(最大)”に設定し、フィルターの中央周波数(FILT.CENTRE?)と帯域幅(FILT.WIDTH?)をノブ中央位置に設定します。モニター出力を聴きながら、サイン波が聴こえるまでフィルターのレゾナンス?を上げてみましょう。
これで、モニター出力?を周波数変調するための”モジュレーター”信号として、あるいはエクスポネンシャルまたはスルーゼロ・リニアの”キャリア”オシレーターとして使用することができます。モニター出力をオシレーターの任意のCV入力にパッチングして、”I”あるいは”Q”出力㉑またはその両方を使用して、劇的なステレオ効果を得ることが可能です。
フィルターを“track”?モードにして、自己発振しているフィルターとオシレーターを一緒に”V/Oct”入力?でモジュレートすることで、シーケンスを演奏している際にピッチを特定のチューニングに保つことが可能です。
さらに深い音色効果を得るためには、バランス(ステレオ)・モジュレーターを追加する、入力フィルターを鳴らす、”magnitude/phase”出力㉙を使用する、フィードバック・パッチングを試す…など様々な方法を実験してみてください。
❷フリーケンシー・シフター
Collide 4のもう一つの使用方法として、フリーケンシー・シフターがあります。これは、設定した量でその時の入力信号のスペクトラムをシフト(移動)させる音響効果です。スペクトラム上ですべての倍音をリニアに動かすため、本来の(倍音)比率が失われ、結果として倍音の少ない音になります。非常に劇的な効果です。
この使用例では、オシレーターで設定された周波数によって外部入力信号がシフトされます。人間の声は、周波数シフトの効果が聴き取りやすいため、特に有用なソースとなりますが、ドラムやリードサウンド、アコースティック楽器など、どんなものでもおもしろい結果を生み出します。
入力信号をプリアンプ入力?にパッチして、フィルターの設定を適切にします。ゲイン・ステージ?を∞(最大)、フィルターを全開(“free”モードで”frequency”を中央位置、”width”最大、”resonance”0)が適切です。また、ディテクター(検出)・フィルターが全開になっていること(“time constant”ノブ㉕を右に回し切った状態)を確認してください。
ヒルベルト変換スイッチ㉒を”Δ90°”に設定し、”X’-Y’”あるいは”X’+Y’”出力㉘からの音を聴いてみましょう。オシレーターの周波数を調整すると、周波数シフトの効果が聴こえるでしょう。
各出力は入力信号をそれぞれ異なる方向にシフトし、”symmetry”ノブ?でスルーゼロでの方向反転が可能です。
ヒルベルト変換スイッチ㉒を”X=Y”にすると、アップ/ダウン双方でリングモジュレーションのようなサウンドになります。シフトされたスペクトルは同時に出力にも反映されます。
最後に、フリーケンシー・シフトは、倍音間の関係性が保持されるピッチ・シフトとは異なり、倍音間の関係性を変えるということを覚えておいてください。
❸デュアルトーン・サイン波オシレーター
このパッチは、外部入力を使用しないという点を除いてはフリーケンシー・シフターのパッチと似ています。このパッチではバンド幅可変フィルターを自己発振させて使用します。
フィルターのゲイン?を最小に、”width”ノブ?を中央の位置に設定し、フィルターが自己発振するところまでレゾナンス?を上げます。モード・スイッチを”track”?, “Δ90°” ㉒に、周波数を2つとも可聴域に設定し、”X’-Y’”と”X’+Y’”出力㉘からの音をステレオの組み合わせとして聴いてみましょう。左耳と右耳で、それぞれ異なるサイン波の音が聴こえるはずです。
VCOの様々なCV入力端子を利用することで、どちらのサイン波にもモジュレーションをかけることが可能です。フィルターのゲインと、時間とともに変化するパラメーターを用いて音色を調整してみてください。
2つのサイン波間のインターバルは、リファレンスとなるオシレーターに対するフィルター・オフセットによって定義されます。このパラメーターは”centre”ノブ?によって設定可能で、centre CV入力?を使用することでも正確にモジュレートすることが可能です。
バイノーラル効果は様々なパラメーターのモジュレーションを用いて生成することができます。両方のサイン波のミックス出力は、個別のX’、Y’出力端子㉗から聴くことができます。
❹パーカッション・シンセサイザー
“magnitude”出力㉙は常に正相であるため、シグナル・エンベロープに追従する信号の作成に使用することができます。この方法と”ping”入力?を同時に使用することで、他のモジュールを使用することなくCollide 4 をバスドラム・シンセとして機能させることが可能です。
トリガー信号を”ping”入力?にパッチングし、フィルターを自己発振するギリギリに設定します。フィルターとオシレーターの周波数を9時方向に設定し、オシレーターの”symmetry” ?を最大にします。
そして、”magnitude”出力㉙とスルーゼロFM入力?をパッチングし、関連するノブを用いて負相のモジュレーションを最大にします。X’-Y’あるいはX’+Y’出力㉘からの音を聴いてみましょう。
様々なパラメーターを操作することで、パーカッシブ・サウンドの鳴りを変化させることができます:フィルター/オシレーター周波数、プリアンプ・ゲイン、フィルター出力ゲイン、時間可変とヒルベルト関数の使用のすべてがバスドラム・サウンドの発音に効果をもたらします。より高い周波数で鳴らした場合、ベルやボンゴ、タムといったシンセサイジングが可能です。
| 新品モジュラーシンセサイザー | |
| 幅 | 20 HP |
| 奥行き | 30 mm |
| 消費電流 | +12V : 200 mA, -12V : 200 mA |
| 保証期間 | 1年 |
| 付属品 | 保証書 |
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